ティークリッパーがクリスマス前にロンドンへ届けた紅茶
かつて、紅茶貿易を東インド会社が独占していた時代には、中国より18ヶ月〜24ヶ月かけてロンドンまでに届けられていました。この独占が終了し、中国のいくつかの港で自由貿易が出来るようになると、多くのヨーロッパの船主が中国貿易に参入しました。とりわけ、イギリスの国民的な飲物である紅茶をいかに新鮮なまま届けるかには高い関心が集まり、最初に届けられたその年の一番茶は高値で取引され、船長と船主は莫大な利益と名誉を得ることができました。
1850年、はじめてクリスマス前にその年摘まれた新茶が届けられました。紅茶運搬用に建造された快速帆船(ティークリッパー)のオリエンタル号が、1500トンの新茶を積み込んでロンドンに入港し、ロンドンの人たちを驚かせました。
ティークリッパーの時代から伝統的につくられる上質な紅茶をお楽しみください。
クリスマスにおすすめ!英国貴族を魅了した由緒正しき紅茶
蘭を思わせるオリエンタルなアロマ、同じ世界三大紅茶のひとつダージリンが軽やかな味のためシャンパンに例えられるのに対し、ブルゴーニュの赤ワインに例えられる芳醇な味が19世紀より英国貴族を魅了してきた紅茶です。英国王室御用達であり、今でも女王の誕生日にはキームンが飲む習慣があります。
|